「半年で稼げなきゃ終わり」って言われた日——お金ゼロからのブログ 第十二話「いいね1つもないんだけど…」って固まった放課後——少し期待した瞬間に全部崩れた話

和酒5人衆ストーリー
「いいね…0?」——期待した瞬間、崩れる第12話。
逃げた先で、何か変わると思っていた。
でも、画面は何も変わらなかった。
SNSならいけると思ったのに…いいね0で全部崩れた日
「……え?」
いいね…ついてない…
スマホの画面。白いままの数字。
投稿してから、何度も更新した。
でも、変わらない。
「0」のまま。
え?さっき投稿したやつ?
うん…ブログより簡単だと思ったのに…
校舎の窓から差し込む光が、少しだけオレンジに変わり始めている。
放課後の空気は、やけに静かだった。
——逃げたつもりだった。
ブログがダメなら、SNS。
もっと気軽で、すぐ反応がもらえる場所。
そう思っていたのに。
何も、起きていない。
でもさ!まだ時間あるって!
ちょっとしたら増えるかもよ!やってみよう!
その言葉に、紬は小さくうなずいた。
でも、指はまた更新ボタンを押している。
……変わらない。
一つも。
増えない。
「……」
胸の奥が、少しだけ重くなる。
ブログのときと、同じ感じだった。
——何も起きない時間。
「簡単」だと思っていたのに。
「すぐ反応くる」って聞いたのに。
現実は、変わらない。
なんで…?
ぽつりと落ちた言葉。
誰に向けたものか、自分でも分からない。
そのとき。
カツン、と机に何かが当たる音。
琥珀 つまり、変わってない
顔を上げると、いつの間にかそこにいた。
窓際、少しだけ離れた位置。
視線は、スマホではなく、紬の方を見ている。
……え
琥珀 場所だけ、変えた
言葉が、ゆっくり落ちる。
逃げた先。
SNS。
でも、やっていることは——
変わっていない?
琥珀 期待だけ、増やした
ズキ、と胸が刺さる。
確かにそうだった。
「SNSならいける」
「今度こそ反応くる」
そう思っていた。
でも——
現実は、同じ。
0。
「……」
言葉が出ない。
否定できないから。
ただ、視線だけが落ちる。
スマホの画面に。
変わらない数字に。
——何かが、崩れる音がした。
小さく。
でも、確かに。
……どうしたら、いいの
その声は、少しだけ震えていた。
でも、琥珀は答えない。
視線を外し、窓の外を見る。
沈黙。
長く感じる、数秒。
——答えは、もらえない。
気づくしかない。
自分で。
風が、少しだけ教室に入ってきた。
紙が揺れる。
スマホの画面も、変わらないまま。
「0」。
——それでも、目を逸らせなかった。
——それでも、1つだけ変わった。

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