「頑張ってるのに伸びないんだけど…」——積み上げた先で立ち止まる第7話。
レビューも量産もやった。でも結果はほぼ変わらない。
“努力してるのにズレてる”——その違和感だけが残る。
第七話「頑張ってるのに伸びないんだけど…」って思った放課後——努力してるのに結果が出ない理由
「頑張ってるのに…伸びないんだけど…」
放課後の部室。
窓の外は、少し曇っていた。
机の上には、開いたままのノートパソコン。
記事の一覧だけが、やけに増えている。
——それなのに。
数字は、ほとんど変わっていなかった。
紬
はにゃ…ちゃんと書いてるのに…
声が、少しだけ弱い。
これまで、ちゃんとやってきた。
レビューも書いた。
数も増やした。
——でも。
結果は、ほとんど同じ。
0円。
その数字だけが、静かに残る。
澪
でもさ!ちゃんとやってるじゃん!
その言葉は、優しい。
でも——。
どこか、届かない。
(やってるのに…)
(なんで…?)
答えが出ないまま、問いだけが増える。
部室の空気が、少しだけ重くなる。
キーボードに触れる手が、止まっていた。
——書けない。
理由はわからない。
でも、進めない。
そのとき。
スマホの通知音が鳴る。
誰かのSNS投稿。
「ブログで月1万達成!」
その一文が、やけに刺さる。
(同じことやってるはずなのに…)
視線が、少しだけ揺れる。
焦りが、じわっと広がる。
でも——。
何を変えればいいのか、わからない。
ただ、続けるしかない。
それしか、知らない。
紬
はにゃ…どうしたらいいの…
小さな声。
誰に向けたわけでもない。
でも、その言葉だけが、部室に残る。
澪は、少しだけ考える。
でも——すぐには答えが出ない。
いつもみたいに、「やってみよう!」が出てこない。
その沈黙が、少しだけ長く感じる。
外では、部活の声が響いている。
時間は、ちゃんと進んでいる。
でも。
ここだけ、止まっている。
——そんな感覚。
紬は、画面を見つめる。
増えた記事。
変わらない数字。
その差だけが、はっきり見える。
(頑張るだけじゃ、ダメなのかな…)
小さな気づき。
でも、それはまだ曖昧で。
形になっていない。
理解には、届かない。
それでも——。
何かが、少しだけズレている。
その感覚だけが、残る。
紬の指が、ゆっくりキーボードに触れる。
止まっていた時間が、少しだけ動く。
でも——。
何を書くかは、まだ決まっていない。
白い画面だけが、静かに広がっている。
その先にあるものは——まだ、見えない。
▶ 2ヶ月目のまとめはこちら
「頑張ってるのに伸びない…」って思った2ヶ月目——ズレた努力に気づき始めた話まとめ


コメント