「半年で稼げなきゃ終わり」って言われた日——お金ゼロからのブログ 第四話「誰にも読まれてないんだけど…」アクセス0が続く現実と見えない原因

和酒5人衆ストーリー
初投稿はできた——でも、誰も来ない。
アクセス数「0」という現実に、静かに削られていく。
“読まれる”という意味を、まだ知らない。
第四話「誰にも読まれてないんだけど…」アクセス0が続く現実と見えない原因
「……できた」
夜の静けさの中。
最後の一文を打ち終えて、澪は小さく息を吐いた。
画面には、自分の書いた文章が並んでいる。
ぐちゃぐちゃで、整ってはいない。
それでも——初めて“形”になった。
指先が、ほんの少し震えている。
公開ボタンが、やけに重く見えた。
……やってみよう!
クリック。
それだけで、何かが終わって、何かが始まった気がした。
紬が、横から顔をのぞかせる。
これで…読まれるの?
澪は少しだけ笑った。
正直、分からない。
でも——読まれる気がしていた。
あんなに悩んで書いたんだから。
誰か一人くらい、来るだろう。
そう思っていた。
——数分後。
澪は、もう一度画面を開いた。
アクセス数。
そこに表示されていたのは——
「0」
一瞬、理解が遅れる。
いや、まだ早いだけだ。
投稿したばかりだし。
そう思って、少し待つ。
——10分。
——30分。
画面を更新するたびに、同じ数字が出る。
「0」
紬が、ぽつりとつぶやく。
……誰もいないね
胸の奥が、少しだけチクっとした。
静かに、削られる感覚。
“書いたら読まれる”と思っていた。
でも現実は——違う。
澪は画面を見つめたまま、動かない。
数字は、変わらない。
時間だけが、進んでいく。
何かが、足りない。
でも、それが何か分からない。
紬は首をかしげる。
どこにあるの?これ
その一言で、空気が変わった。
——どこにある?
確かに。
このブログは、どこにあるんだ?
ネットの中?
でも、それだけじゃ届かない。
“見つけてもらう”って、どうやる?
澪の中で、違和感が広がる。
書くことばかり考えていた。
でも——
“読まれる仕組み”を、何も知らない。
それが、はっきり見えた。
澪は、ゆっくりと画面を閉じる。
指が、少しだけ止まる。
悔しいとかじゃない。
ただ——分からない。
その感覚が、一番重かった。
紬はそんな澪を見て、少しだけ不安そうに言う。
……これ、意味あるの?
その言葉が、深く刺さる。
答えられない。
でも——やめる理由にもしたくない。
澪は、静かに息を吐いた。
そして、小さくつぶやく。
……やってみよう、もう少しだけ
その言葉には、前よりも少しだけ重さがあった。
“書けば読まれる”は、違った。
じゃあ——どうすればいい?
答えは、まだ見えない。
でも——疑問だけは、はっきりした。
画面の向こうには、まだ誰もいない。
それでも、澪の中で何かが変わり始めていた。
“書く”だけじゃ足りない。
その意味を、これから知ることになる。
次回:
第五話「レビュー書けば売れるでしょ?」って思った日——1ヶ月やっても0円だった理由 ▶ シリーズまとめ: 「半年で稼げなきゃ終わり」って言われた日——お金ゼロからのブログ|1ヶ月まとめ

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